人が紡ぐストーリー パーラーキッチンリーダー・宮城ひかるさんの物語

2023.12.05

わんさか大浦パークの魅力の1つは個性豊かな働くメンバー。
様々なバックグラウンドや思いを持って働いています。
1人1人のストーリーとわんさか大浦パークがどのように重なっていっているのか、少しずつご紹介していきます。

今回の主人公はわんさか大浦パークのパーラーキッチンリーダーとして働く宮城ひかるさん(以下、ひかるさんと呼びます)。

わんさか大浦パークがオープンして間もない2012年、カヤックインストラクターとして就職しました。当時は、カヤック事業が立ち上がったばかりで、モニターツアーやフィールド調査をやっていました。まだカヤックのお客さんがほとんど来ていない状況だったので、未経験でしたが欠員が出た調理の担当に異動しました。

ひかるさんは、地元の汀間の出身。地元の同級生が働いていた縁で紹介してもらい、わんさか大浦パークのスタッフになりました。その後、一度別の職場に転職しましたが、調理スタッフの募集がかかっているタイミングで声をかけられ、再びわんさか大浦パークに戻ってきました。

決められたものではなく、自分が美味しいと納得できるものをつくりたいと思っていた時だったので、再び声をかけてもらえて嬉しかったです。

ひかるさんは、1日の大半をキッチンで過ごします。

普段は、ごはんを炊いておにぎりを作ったり、パンを焼いたりとパーラーに並ぶ商品作りをしています。午前中の流れはほぼ決まっています。午後は次の日の仕込みをします。

基本的には、キッチンの中での作業が中心とのことですが、現在はわんさか大浦パークが大規模改修中のため、イベントへの出店もあり、ときどきキッチンカーの運営も担っているそうです。

オンラインショップやコミュニティレストランの新規オープンなど、次々と楽しい取り組みを展開していくわんさか大浦パークで、ひかるさんが次にやりたいことは何でしょうか?

うーん、特にないですね。あまり考えたこともなかったです。

そのように言うひかるさんですが、決まったレシピで調理するだけではなく、地元農家さんとのやりとりを通して、現場から農家さんの声を拾っています。農家さんが沢山収穫できた野菜の持ち込みに応じたり、フードロスの一助にもなっています。お客さんの声から商品開発を思いつくこともあるそうです。

油みそは、わんさか大浦パークのオリジナルレシピなのですが、元々ポーク玉子にしか使っていませんでした。ある時、お客様から油みそだけ買える?と聞かれたのがきっかけで、瓶詰め商品になりました。

思いついたアイデアはどんどん現場から提案していけると言います。

大きな方向性は決まっていますが具体的にどうするかは任せられているので、自分たちでやりながら試作をしています。現場からアイデアをあげていくことが多いです。

大きな方向性がしっかり共有されているためか、ほとんどNGがないといいます。お客さんに喜んでもらえるものをつくるという前提以外で唯一の決まりは、「地元の食材を使う」こと、それだけ。シンプルなたった一つのルールに、ひかるさんやスタッフの地元愛が垣間見られました。

この職場は、普通の飲食店とも違うし、給食の調理場とも違います。自由もあるし、こうしたら良いなと言うことをどんどんやっていけます。パーラーがあるから試しに販売することもできたり、チャレンジできることも多いです。

メンバーでアイデアを出しながら商品開発に取り組んでいます。

決まったものだけではなく、自分たちで新しいものをどんどん出していけることで、仕事のモチベーションも上がっているようです。
精力的に働くひかるさんですが、最初は仕事で落ち込んだことも多かったと言います。

初めの頃は、美味しくないと言われると落ち込みました。今は色々な好みがあって当たり前と思えるようになって、いちいち落ち込むことは少なくなりました。みんなの好みの真ん中の味を作るのは難しいですが心がけています。

わんさか大浦パークのパーラーで販売するポーク玉子や油みそのおにぎり、かぼちゃカレーぱんなどそれぞれにファンがいるそうです。

お客さんに喜んでもらえて、そうすると農家さんもうれしいし、畑も守られていきます。商品を通してつながっていくのが嬉しいです。

オリジナルレシピで作るサーターアンダギー。地元では「砂糖天ぷら」と呼ばれている
人気商品のかぼちゃカレーパン

わんさか大浦パークは、5月頃にリニューアルオープンも控え、新たなメニューの開発などキッチン部門も大忙しになっていきます。現在、一緒に働くスタッフは、この道40年以上の大ベテラン。ひかるさんは未経験からのスタートだったため、基本を知らず、苦労したこともあったと言います。それでも、美味しいものを作るという思いは一つなので、お互いの持ち味を生かし、日々働いています。今、ひかるさんが欲しいのは、一緒に働く新たな仲間だと言います。

仕事中は黙々と各自の仕事をするのでキッチン内がしーんとすることもあるし、冗談を言いながらずっと話ししているときもあります。大きなイベントをやり終えたとき、喜びを共有してささやかに乾杯できる仲間が欲しいです。

体力はないよりはあった方が良いですが、私も未経験からのスタートでしたし、やりながら覚えてもらえれば大丈夫です。

わんさか大浦パークでは、徐々に事業を拡大しキッチンスタッフを増員していく予定です。求人が出ていなかったり、今すぐ働けなくても興味を持った方はぜひご連絡ください。
仕事をやり遂げた後のひかるさんとハイタッチと乾杯をしたい方もぜひ。

スタッフ同士とても仲良く、和気あいあいとしています

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※キッチンスタッフはパーラー部門とレストラン部門の求人があり適性や興味関心に応じて配属いたします。