目指せ!!”つながる”幸せを感じられるレストラン
2024.10.22
2024年GWにリニューアルオープンしたわんさか大浦パーク。
このリニューアルを機に直営のレストランをオープンさせることになりました。
名前は「あたいぐゎキッチン」
”朝日のそばのありのまま”をコンセプトに、
生産者さんや地域の食材はもちろん、ありのままの地域の風景や食文化との”つながり”を感じられるレストランにしよう!と日々奮闘しています。
(2024年GW〜8月までプレオープンし、現在は11月のグランドオープンに向けて準備中。営業情報については、わんさか大浦パークのInstagramより確認ください。)
今回はそんな「あたいぐゎキッチン」についてのお話しです。
”外からみてこの地域はめちゃくちゃ魅力的にうつることがとても多くて。
買ってきたら早いのにお菓子もわざわざ手作りしていたりとか、しかもその材料は庭にあって、そういうのがいいな、って。”
そうお話ししてくれたのは、あたいぐゎキッチンの立ち上げをサポートしている、傳饗のオーナーシェフ上江田崇さん。
わんさかの代表や地域の生産者と話をしてわんさか大浦パークが実現したいと考えていることを”朝日のそばのありまま”というコンセプトにまとめてくれました。
このコンセプトには、”地域のありのままの姿”を表現したいという想いが込められているそうです。
”あたいぐゎキッチンのスタッフは地域のお母さんたちばかりで、その人たちの地元愛がすごいんですよ。野菜の扱いも丁寧だし、愛情を持っている。お味噌汁も鰹出汁やあご出汁をとったりして。とても手がかかっているんです。
シンプルだけど十分ご馳走。ここの料理には地域の食材だけでなく、そんなお母さんたちの手間ひまと愛情も詰まっているんです。
本格的なオープンに向けて、どの食材がどの生産者さんのもので、などのつながりももっとわかるようにしていきたい。生産者たちにとっても誇りに思ってもらえるような場所にしていきましょう!とみんなと話しています。”
と話してくれました。
ここで働くスタッフであり、地域のお母さんたちにもお話を伺いました。
他のレストランにはない、あたいぐゎキッチンだからこその魅力って何なんでしょう?
“地元のものを中心に揃えて全部手作りで作っているところ。食材が足りなくなったら直売所に探しに行ったりするよね?”
“そうそう、だから、副菜が毎日変わるんです。”
“毎日どころかその日でも変わる。日替わりならぬ時間替わりです。笑”
面白い。笑
直売所にあるレストランならでは!採れたての地元食材を使っていることがリアルに伝わるお話ですね。
おすすめのメニューは何ですか?
“お味噌汁です。お野菜も毎回5種類以上入っていてその時その時で違うのでその違いも楽しめるし、大人でも子どもでも健康に食べられます!”
“メンチカツもおすすめ!普通はソースをかけたりするけど、味噌ダレが手作りで美味しいんです!”
“島豆腐を使っているのも味がしっかりしていて内地とはまた違う味になって美味しいよね。”
どんなことを想いながら働いていますか?
“自分たちも知らない野菜があったりとか、いつもの野菜でもこの部分も食べれるんだ、こんな食べ方があるんだとか、スタッフ同士でも今までの家庭での経験や知識を共有したり、アイデアを出し合いながらしていて、いろんな発見があって毎日楽しいんです。新しい食べ方とか、そういうものもお客様にも共有できたらいいなと思っています。”
“顔見にきたよ〜みたいな、今日は食べないけどわんさかきたから顔見にきた〜みたいな。そういう気軽に立ち寄れるようなキッチンになったらいいなって。”
“お野菜をつくる人も料理をつくる人も食べる人もみんなが楽しんで美味しくありがたいと思って食べてもらえるような、想いが一つになるような、これってコミュニケーションそのものですよね。
お料理やお野菜や人を通してつながりがずっと続くといいな、と思ってます。”
“生産者さんも食べにきて、あっこんなして作ってくれてるんだというのがちゃんと伝わったら嬉しいし、そんな地域の魅力を料理を通して発信していけたらいいなって。”
“体にいいものばかり使っているから、ぜひ家族や大切な人を連れて一緒に食べに来てくれると嬉しいです”
その時にある地域の食材を使い、全部手作りで、何より楽しみながらお料理されていることが伝わってきました。
こんな皆さんが作ってくれたお料理を食べたら体はもちろん、心も元気になりそうですよね。
こちらは、比嘉敏光さん。わんさかの出荷者さんです。
農家のご両親の元で育ち、内地で就職をし定年を迎え沖縄へ帰省。今は地元である名護東海岸で農業をされています。
とにかく農業が楽しい!とおっしゃる比嘉さん。
何がそんなに楽しいのか伺うと、
“やっぱりお客さんに美味しいって言ってもらえること、それだよ一番はやっぱり。
美味しいって食べてもらえたら、また頑張ろう!って思えるし、それを想像すると楽しい。”
敏光さんの畑。ヘチマやうりずん豆、ニラ、落花生、パパイヤなど多様な作物を栽培されています。
“わんさかって名前がさ、わんさかだから。名前に合うように、わんさかするように頑張っていかないとあかん。賑やかなのがわんさかだからさ。”
スタッフはもちろん、地域の生産者さんもわんさかが盛り上がり、美味しいものをお客様に食べてもらえるように、と想いを持って農業をしていることが伺えます。
“地域の食材や食文化を楽しんでもらい、地域のありのままを感じられる、特徴として表せる言葉はなんだろう?一番の特徴はあたいぐゎ(沖縄の方言で家庭菜園という意味)、ライフスタイルや価値観も全部込められたものだと思ってます。それを表現するレストラン、というところから、スタッフのみんなで何案も出して名前は決めました。”
“地域とつながってるな〜と感じられる場所、つながる幸せを感じられる場所にしたいな〜って。それは人かもしれないし、食材の背景だったり、地域の風景だったり、ここのご飯を食べると地域のことがわかる、そんな地域を表現するメディア的な役割も持たせたいんです。”
GW〜8月までプレオープン期間を経て、初の直営レストラン運営に挑戦する中で一筋縄では行かない大変さも体感したといいます。
“一つの食事を作るのにこんなに手間がかかるんだということ、地域の材料にこだわって手作りにこだわって都度試行錯誤しながら出してるっていう。”
“現代人のライフスタイルってみんな忙しくて時間ないし、コストを抑えないといけないから、家庭の料理もなかなか手間を掛けられない。こういう手間と愛情のこもったものっていうのは、もしかしたら今だと特別なレストランじゃないと触れられない非日常の世界になっているのかもしれない。
元々日常だったのに。あたいぐゎで作った野菜を料理してみんなで食べるのが当たり前であったのが、近代の一般的なライフスタイルだとほぼない。というか、相当時間に余裕がないとできない贅沢なことで。
元々沖縄にあった、やんばるにあった日常が、今は非日常かもしれないけど、丁寧な暮らしとか、暮らしを大切にするという価値観を、このあたいぐゎキッチンの料理で感じてもらえたらいいな、と思ってます。”
皆さん一貫しておっしゃっていたのは”つながり”というキーワード
人、食材、地域の食文化、風景…
”つながり”を大切にし、当たり前にここにあるものをそのまんまで表現していくことは、これ!と決まった正解があるわけではなく、常にベストを探る試行錯誤の連続。
11月に本格的なオープンを迎えるあたいぐゎキッチンですが、自然が移り変わるようにあたいぐゎキッチンも関わる皆さんの手を借りながら移り変わっていくのかもしれません。
つながりを大切にし、地域のありのままを表現しながら。
11月のオープンでは、沖縄そばなど新メニューも登場予定!もちろんそばだしも丁寧に自分たちの手で取ったもので。
やんばるへお越しの際は、ぜひわんさか大浦パークのあたいぐゎキッチンへ足を運んでみてくださいね!
地域の背景やつながりも感じていただけると嬉しいです。
お待ちしています!
(あたいぐゎキッチンの営業情報については、わんさか大浦パークのInstagramより確認ください。)