朝日のそばのありのまま”つながる幸せ”を感じられるレストラン(続)

2025.02.26


2024年GWのリニューアルを機にオープンしたわんさか大浦パーク直営レストラン「あたいぐゎキッチン」プレオープンを経て2025年にグランドオープンしました。ますます賑わってきています。


今回は前回のご紹介の記事に引き続き、その後の「あたいぐゎキッチン」についてです。(前回の記事はこちら

新メニュー登場!


”沖縄”と言えば、沖縄そば!!


ということで、「あたいぐゎキッチン」でも沖縄そばの提供が始まりました。もちろん、朝日のそばのありのままをコンセプトにした、わんさかならではのこだわりの沖縄そばです。

メニューも豊富になってきました。


メニュー開発のサポートに入っている傳饗のオーナーシェフ上江田崇さんにそのこだわりをお伺いしました。

”昔って沖縄そばの店って立地によって全然味が違っていたと思うんですよ。例えば山だったら畜産をやっている人が多いから、豚の方が多いわけですよね。豚の骨があるので豚骨を炊き、それがベースの汁になる。海の側は、海で働く人が多い。そうするとそこで出すそばは塩分を補給するために、スープは豚骨ではなく塩味のクリアなそばだったと思うんですよ。でもそれが今は場所を問わず食べられるようになってきていて、わんさかの沖縄そばは美味しいそばを作るのはもちろんなんですが、ここだからこその”沖縄そば”を考えたかったんです。海の側なので、クリアなスープ、鰹とか昆布とか海のもので出汁を作ろうと選んで行きました。海風の香りというか、海っぽいものを。わんさかの直売所には海ぶどうもあしますし。”

メニュー開発の打ち合わせの様子


また、沖縄の文化そのものを感じられるこだわりも。


”豚ってロースとバラがよく売れるし使われるじゃないですか、でも豚一頭の命をいただきます、と、考えた時に、ロースとバラしか使わない、それだと持続性がないと思っていて、それであれば全体を使いたいな、と考えています。沖縄そばだけでなく、あたいぐゎプレートにもミンチを使ったメンチカツがありますが、ミンチっていうのは余った部位を使ってミンチにすることが多いので、それを積極的に使いたい。

そして、沖縄そばをやりますってなった時に、その使っていない部位、例えばグーヤー(豚腕肉)とかを使いたいと思い、具材として選んでいます。マース(塩)煮しているのですが、最初の1回目に煮た時の煮汁もスープに入れていて、全体的に取り込めるようにしている感じですね。豚肉の出汁も余すところなく使うことを意識しています。”

沖縄では「豚はひづめと鳴き声以外はすべて食べられる」と言われていますが、まさにそれを体現していますね。

ミンチを使ったお子様キーマカレー


”借りてきた料理にならないように。どこまで行っても大浦湾のわんさか大浦パ
ークで食べて”違和感がない料理”というのを全体的に考えてきたので、朝日のそばのありのままというコンセプト通り、ここにあるべきものをここで、にこだわっています。”

屋嘉比ファミリー


”ママまたここ来よう!”

名護の街中からあたいぐゎキッチンにご飯を食べに来てくれた屋嘉比ファミリーに感想を伺っていたらこんな嬉しい言葉が…!!

沖縄そばにお子様キーマカレー、あたいぐゎプレートを皆さんで少しずつ交換しながら楽しそうに召し上がっていらっしゃる姿がとても印象的でした。

”おいしかった!もうお腹いっぱい!遊びたい!”と子どもたちは外へ、

ご両親に感想を伺うと、

”外食ってどうしても味クーターな(味が濃い)ものになりがちだけど、大人も美味しいし、子どもにも食べさせたくなるご飯。出汁からとってくれているのは、そういうのを気にするお母さんからすると、とてもありがたいです。外でご飯食べるとなかなか巡り会えないので。”

”お子様プレートも良かった!丁寧に作られているのがわかるし、完食したので、やっぱり美味しいっていうのは、子どももわかってるんだな、って、喜んで食べてましたよ。”

”それに、ただ美味しいだけじゃなくて、地元の食材をたくさん使っていて、地元とのつながりがすごいあるなって、その地域性の良さもでてる。季節によっても食材が変わるんだろうからそれもまた楽しみです。”

”あと、お出かけの基準って食事をどこでするかって大事なんですが、ここだと安心して子どもを遊ばせることもできてどちらも兼ね備えている。だから、通いたくなっちゃうのもある。”

↑あたいぐゎキッチンの目の前の窓から見える遊具と横にあるキッズスペース


”座敷があるのはとてもありがたいし、ゆったりとした店内のスペースもいいですよね、子どもたち連れてるのも安心感がある。キッズスペースや遊具があるから、子どもたちは遊んで、パパママもここでゆっくり食べることができるんじゃないかな。”

”安心して遊ばせられるよね。いつもは食べさせるのに必死になるから何食べたかわかんなくなっちゃうし、子どもたちが食べたら行こう行こうってなるしね。”

”わんさかは休みの日にちょっとした家族のミニドライブによく来ていて、広々としていて気を揉まない感じがよくて。過ごしやすく過ごせる場所なんです。ごちゃごちゃしてない感じがいい。”

”日曜の方が忙しいんですよ。笑”

”だからここだと子どもも自分も大事にできる。普段は子どもが食べやすいようにとか、子どもベースで考えがちだけど、親も嬉しいよね。

このひらけた東海岸がよくて、来るだけで穏やかになるというか、子どもも伸び伸びできるし、大人も海が見えて、山が見えて、自然ののんびりさがあって、昔から変わらないこのままの東海岸の雰囲気が好きです。”

子どもから大人まで楽しんでもらいたい、料理を通して地域を感じてもらいたいというあたいぐゎキッチンの想いが伝わっていて、とても嬉しい感想をたくさんいただきました。屋嘉比ファミリーの皆さん、ありがとうございました!

あたいぐゎキッチン店内


”グランドオープンはしたんですが、まだ装飾は日々進化させていく予定で、もうちょっと自然素材を使った装飾やあたいぐゎ農家さんが 使ってきたような農具とか民具とか、 より地域らしさを出したいと思っています。完成度としては装飾に関しては 7割〜8割ぐらいかな?もう少し、地域らしさ沖縄らしさを表現していきたい。”

とわんさか大浦パーク代表の深田友樹英さんは話します。

”今後もコンセプトや軸をブラさずに進化させ続けたいです。地元食材にこだわる、丁寧に手間をかける、ありのまま、ということを。商売として考えると、そこにこだわってやるのは大変なことなんですが、大切なことだと思っています。そこをブラさずに地域の人にも観光で訪れる方たちにも伝えていきたい。「わざわざ行きたい」と思ってもらえるようなお店にしたいです。この軸をブラさずにいくことで、そういうお店になっていくんじゃないかな、と。地域の魅力、食文化を発信していく場所にしたいと思います。”

わんさか大浦パークのリーフレット


この地域では名前の由来にもなっている”あたいぐゎ”と言われる小さな農家さんが多いですが、リーフレットにあるように、育てている野菜や果物は年間を通すと100種類以上!

あたいぐゎが多いこの地域だからこそ、直売所もあるわんさか大浦パークだからこその食材を使った料理をあたいぐゎキッチンで食べることができます。

2024年GWにプレオープンしてこの1年弱でも着々と進化を遂げてきている”あたいぐゎキッチン”

朝日のそばのありのままというコンセプトのもと、地域らしさを守りながら、魅力・食文化を発信し、これからもあたいぐゎキッチンの進化は続きます!引き続きどうぞお楽しみに!

(あたいぐゎキッチンの営業情報については、わんさか大浦パークのInstagramより確認ください。)