わんさかクリーンデイから生まれる「つながりの力」

2022.02.24

いつも多くのお客様や利用者がいらっしゃる「わんさか大浦パーク」。敷地は想像以上に広く建物のある場所だけでなく周辺の旧道や「大浦マングローブロード(遊歩道)」も含めると、かなりな広さとなります。普段は大浦パークの職員が手分けして施設整備や美化活動を行っているのですがなかなか手が回らない所もあったりもします。

そこで「わんさか大浦パーク」運営組織の取締役でもありパイナップルを出荷する出荷者である“藤原邦彦”さんが大浦パークの職員だけでなく出荷者へも呼びかけ月一回で行われるようになったのが「わんさかクリーンデイ」です。

どんな経緯でクリーンデイが始まったのか藤原さんに聞いてみました。

わんさか大浦パークでは職員の環境整備に加え、運営組織の理事である10区の区長さんたちも協力し年に数回、環境美化作業を行なっていました。それでもなかなか手が行き届いていない状況もあり、法人化を目指している状況もあったので、なにかできないかと思い立ったのがきっかけです。

わんさかクリーンデーは出荷者さんに呼びかけて2020年7月から始まりました。

コロナ禍になるまではわんさか大浦パークでは出荷者の「ゆんたく会」などの交流会も行われていましたが緊急事態宣言がでて「密をさける」とか外出の自粛などの行動制限がもうけらて活動ができない状況にありました。

コロナ禍でもわんさか大浦パークが交流拠点施設として職員と出荷者、地域内外の方たちとの交流や高齢者の活気や生きがいづくりにつなげられないかと考えたのもクリーンデイを企画したきっかけ。

これまでのクリーンデイにはわんさか大浦パークの出荷者だけでなく地域の子供たちや職員の家族、地域の方々や名桜大学のボランティアの皆さんなど多くの方たちの参加がありました。中にはクリーンデイ参加呼びかけのPOPを見て、出荷者というわけではないのですが協力したくてと沖縄市から芝刈り機を持って参加してくれた方もいらっしゃいました。

クリーンデイでは参加者による施設内の草刈や植栽の剪定、花壇の除草や花植えなど多岐にわたる活動が行われています。花の苗も地域の方が育ててくれた苗をお裾分けしていただいたりと作業以外での関りも増えてきています。

子ども達も作業に参加

去った2月25日に2月のクリーンデイが行われました。その日は出荷者だけでなく藤原さんの娘さんや職員の娘さんも参加して花壇を囲っているブロックにペンキ塗りをしました。クリーンデイの作業後は参加者への労いとして飲み物や、わんさか大浦パーク自家製スイーツを食していただきながら“ゆんたく”したり情報交換したりと交流の場となっています。

作業後は「おやつ」と「ゆんたく」のお楽しみ

今後の展望として藤原さんはこう語ります。

わんさか大浦パークは職員達だけで魅力を創り出し成長させていく施設というよりは地域や周りの人たちと一緒になって大きくなっていってもらいたいと考えています。私は地域の学校「緑風学園」の学校運営協議会の会長をしていてコミュニティースクール活動の一つに子どもたちと地域の区長さんや老人会の方たちと一緒に地域の美化活動を行う「緑風グリーンデイ」を開催したり、各区の行事に子ども達を参加させたりという活動も取り組んでいます。「わんさかクリーンデイ」に参加することで、学校や地域活動にもつなげていけたらと考えています。またそれはわんさか大浦パークの理念にもつながる事なのだと取締役の一人として考えてます。

わんさか大浦パークの経営理念
~笑顔がわんさか 活力あふれる地域づくりの拠点施設~
わんさか大浦パークは地域の魅力を活かした「コミュニティビジネス」と「拠点としての機能」を通して二見以北地域に人の繋がりと経済循環を生み出し持続可能で活力ある地域コミュニティの実現と人材育成に寄与していきます。