春香るやんばるの里【後編】

2020.03.21

今年開催できなかったフラワーフェスティバル。
その中でも一番人気の『オープンガーデン』のご紹介後編です。
きれいに咲くお花たちや民家さんの声を掲載しています。

久志地域の魅力を少しでも感じていただければ嬉しいです。

前編はこちら


みなさんのお話を伺っていると、お花が地域と人、人と人をつないでくれていることがよくわかります。

また、誰かを元気にしたり、癒しになれば、という想いでお花を育てていらっしゃる方もいます。

“ここは集落の入り口だから、お花で明るくしたくって、お花が出迎えてくれてる感じがするでしょ?みんなの癒しになれば~とおもってね”


“せっかくこの地域に足を運んでくれた人に楽しんでもらいたいじゃないですか”


“花が好きな人だから、花を見ると自然と元気になるでしょう?お花を見ながら、歩く練習をできたらいいんじゃないか?とおもってこの遊歩道をつくったの、そうしたら、びっくりするほど元気になって!“


そんなご家族への愛とお花のパワーを語ってくれる方も。お話をしてくださる表情はとても生き生きとされていました。



“自然との融合だよね、この地域の人は「生きる力」が強い。”

“花は命、生きがい”

というお声も。




そして、お話を伺っていて印象深かったのは、来年はこうしよう!
という構想をすでにお持ちの方がたくさんいらっしゃったこと。




“ここはこうしよう、ここを変えてなんて、なんて考えていたら、やりたいことがたくさん出てきて、働いてるときよりも忙しいですよ(笑)”


“ヒスイカズラがいい感じに伸びてきた、来年はここが見所になりますよ!”



花も木も畑もそうですが、今日種をまいて、明日芽がでるわけではありません。

勝手に思い通りに育ってくれるわけでもありません。

手間ひまと愛情がたくさん。


また、お花を育てる過程で、自然とのあり方に気付くことも。


“太陽の光が一番!水道のお水をどんなにあげても、雨水には敵わない。恵みの雨という言葉をお花を始めて実感しました”



オープンガーデンが始まったのは7年前ですが、ほとんどの方がもっと前から、長い方だと35年前からお庭造りをされています。


“オープンガーデンがね、目的になっちゃいけない、あくまでも手段なんですよ。お客さんのためにエネルギーを費やすのは違う。

毎日少しずつ自分の「好き」を大切にして続ける。それが結果見に来てくれた人を喜ばせ、花たちも喜ぶ。そんな意識で広げていきたいですね。“



そんな想いが伝わってか、今年は新しく20代の若者がオープンガーデンの民家として参加する姿もみられました。



自然とともに、月日をかけて、育てられてきたお花たち。

花は暮らしの一部。

民家さんや地域に暮らす方々の「愛」を感じます。




今年もぜひお花を見に来てください!と言いたいところだけれど、残念ながらそれができないので、

来年はぜひ!久志地域のオープンガーデンへいらしてください。民家さんたちとのお話を通して、

お花はもちろん、久志で暮らす「人」という魅力を感じていただけると嬉しいです。