100年先も、この風景が続きますように。沖縄パインの魅力発信プロジェクト開始。
2021.10.26
2年の歳月をかけて太陽の恵みをたっぷり受けて育つパインは、
沖縄のなかでも条件の揃った限られた土壌でしか育ちません。
国産だからこその 新鮮さと 自然の甘さを 味わっていただき、
そして、この風景を残していきたい。
地域にある美味しいもの
素敵なもの
守りたいもの
皆さん一人ひとりの力で大切にしていきたい。
そんな気持ちでこのプロジェクトを立ち上げました。
「最高でしょ、この風景。こんなところで育ってるパイン、本当に美味しいんだよ。だから沖縄のパインの美味しさと価値を伝えたいんだ」
パイン農家 藤原さんより
多くの人に知ってほしい。沖縄パインの魅力。
パインがどう実っているか、
畑を実際に見たことがある方はどれくらいいるでしょうか。
パイン畑が広がる風景が見られるのは、
沖縄県に住んでいても、 一部の地域でしかありません。
パインが育つのに必要な、真っ赤な酸性土壌は、
沖縄県でも北部の「やんばる」と呼ばれる地域と、
石垣島などの八重山地方のみ。
赤土と呼ばれるこの土壌は、他の作物が育ちづらい環境です。
パインはそんな場所で夏の暑さにも海風にも負けず、
太陽の恵みをたっぷり受けて、力強く育ちます。
苗を植えてから初めて収穫できるのは、2年後。
そして1つの苗から収穫できるのは1つ。
とっても手間と時間がかかる果物なのです。
それでも雨風に強いパインは、
自然環境が厳しい沖縄の農業を支えてきました。
実は貴重で、美味しい理由がある国産の「沖縄パイン」
みかんは100%
りんごは57%
パインは約5%
何の数字だと思いますか?
これは国内自給率(※1)です。
日本で食べられているパインの約95%は国境を越えてスーパーに並んでいます。
その理由はいくつかありますが、
ひとつは、国内では土や気候の条件で作れる場所が限らていること。
そしてその限られた場所の多くは高齢化が進む田舎のため、
農家さんの高齢化率も高くなっていること。
このままだといつか国産のパインは食べられなくなるかもしれません。
国産の「沖縄パイン」には、国境を越えて届けられるパインとは違う、
美味しい理由があります。
それは、完熟した状態で届けられること。
みかんやりんごなどの果物は、「追熟」といって、
収穫してからも熟成し、美味しくなっていきます。
しかし、パインは「追熟」しない果物なんです。
届ける距離が遠いと、どうしても早く収穫してしまいます。
完熟前に収穫すると、ほんとうの美味しさを感じることが難しい。
パインのほんとうの美味しさを届けること。
それが国産の「沖縄パイン」を作る、農家さんの想いです。
100年先もこの風景をつなげるために。
私たちがこのプロジェクトを通して成し遂げたいこと。
それは「100年先も、この風景が続きますように」ということ。
「パイン農家に必要なことは、関わる人が次の世代につなぐことを考えること。先人の想いや苦労に感謝を込めて、つなげいきたい。そうしないと価値があっても続かない。つなげるためには、「パインの文化・歴史・大事さ」を伝えることが必要なんだと思う。」
パイン農家 藤原さんより
沖縄のパインは、100年前の1920年代に産業として導入されて以降、
戦火を乗り越え、1960年代にはサトウキビと並ぶ二大基幹作物として、
沖縄県経済を支えるまでに成長をしました。
しかしながら2度の貿易自由化などによって、大きな影響を受けます。
その頃から次第に生産量は減ってきています。
戦前・戦後の沖縄の暮らしを支え、地域の環境に適した作物のパインは、
沖縄の暮らしに根付いた作物です。
私たちが残したいこの風景は、この地域での暮らしなんです。
この風景をつなげることは、地域の未来をつなげること。
「一番大事なのは現場(畑)だよ。現場でしかよさも課題も分からない。
パイン農家 藤原さんより
難儀だけど今の暮らしに合わせて変わっていく、変えていく。
何一つ無駄なことはないよ。無駄にしないように。
このパインを作る今の現場から、魅力を伝えていきたい。」
美味しい沖縄パインを多くの人へ届けること。
パインの魅力や価値を知ってもらうこと。
これは農家さんの想いです。
このプロジェクトを通して、この風景を、想いを、
次の世代に繋げていきたいと考えています。
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【太陽の贈りもの】
▼沖縄パイン魅力発信プロジェクト
NPO法人 久志地域観光交流協会
Tel : 090-9785-7832
Mail : info@kushinominpaku.com
久志地域観光ポータルサイト「風なごむ村の島時間」
https://kushinavi.com/
※1:農林水産省(平成29年),「食料自給率の推移」より参照